初七日
早いなぁ。もう1週間??
そっか・・・先週の水曜は夜に点滴打ちに息子と病院に行ったんだよな。
珍しく病院の日、息子も休みで、ついてきてくれたんだった。
あれも偶然じゃなかったんかな。最後の付き添い、メリーが仕向けたんかな(笑)
何もかもが偶然過ぎて必然に思えて、それを先週金曜に病院に挨拶行ったとき、担当でもある院長先生が、
「偶然じゃなく、ツイてたわけでもなく、きっとこれはお母さんとメリーちゃんへの神様からの頑張ったご褒美ですよ」
とおっしゃったのがとてもぐっと来た。
粋なこと言うなぁと(笑)
ツイてたんじゃなく、ご褒美か・・・
ある意味、こういうご褒美はいらないんだけどって思ったけど、うん、でもそっか、ご褒美か、私もメリーも頑張ったもんな。
もう毎週から週2の点滴通院は正直大変だった。
特に平日に行くときは、会社を早退してとんぼ返りして病院に行ったからかなりしんどかった。
メリーも弱りつつある体に鞭打って、片道30分の道中をなんとか乗り切った。
初めのころは点滴した日と次の日は、気分よさそうで食欲もあった。
だんだん食べなくなりしんどそうになりかけたころ、また点滴の日となった。
それを1ヶ月近く繰り返し、最後の点滴、先週の水曜。
普段ならどんなにしんどくても車に乗ると気丈にもずっと立っていたのに、その日はずっと寝ていた。
眠いのだろう、しんどいんだろう、もうすぐ点滴だからね、と言いながら車を飛ばした。
メリーの場合、点滴だけでなく、腫瘍の進行を遅らす注射などもしたので、毎回痛かったんだろうと思う。
それでも打ってるところは見たことないけど、終わった後のメリーはおとなしかった。
先週の点滴後、時間的に晩御飯の時間で、息子と、帰りにファミレスに行った。
平日だし、空いてるから、大丈夫だろう、と。
メリーは寝ていた。
さっさと食べて帰ろうと思ったので、車に置いて行った。
食べて戻ったらまだ寝ていた。よかった、さみしがってないな。
息子と帰ろう帰ろうと、急いで家に帰った。
メリーを抱きかかえ家の中に入り、落ち着いたら、お腹洗おうね、と言って、家の中バタバタしてた。
メリーはまた寝た。ずっと寝てる。
前の夜中、徘徊してたから昼夜逆転になったんだろうと思ってた。
でも今までの経験だと、どんなに眠くても2~3時間したら一度起きて水を飲んでうろうろし始めてたから、ちょっとおかしいとは思ってた。
もうこのころから本当のカウントダウンが始まってたんだと今思う。
次の日、昼にシッターさんがきてくれることになってたので、昨日の症状をLINEで伝え、またシッターさんもLINEで現状を報告してくれた。
以前よりは水もおやつもあまり食べなくなった、歩かそうと思い体を持ち上げたが立つ意思がないみたいで、すぐ座り込んだので、無理はさせなかった、と。
シッターさんがあげてくれた水が最後の水だった。
シッターさんが昼の1時半ごろ帰って私が買える7時前まで、移動はしてたみたいだった。
シッターさんが、最後はここで寝てます、みたな画像付きのLINEをくれた場所と最後を迎えた場所が違ってたからだ。
もしかしたら、よろよろよろけてどこかに頭をぶつけ、それが追い打ちとなって脳にきて、死んだんかなと。
もう何もかも想像でしかないけど、正直言うと、もうちょっとがんばれそうかなとも思ってた。
だけど・・・その欲がメリーの負担となってたんだとも思った。
だから、今日、初七日だけど、昨日まで自分でもびっくりするくらい、落ち着いて過ごせた。
亡くなった先週木曜の夜から土日、苦しかった。悲しかった。
でも仕事という現実があって、なんか取ってつけたように忙しくて、おかげで泣く暇もなく過ごせた。
ただ家に帰って、メリーの前に行くと、涙があふれた。
まだこの家にいるの?お母さん、霊感ないから、メリー、わかりやすく教えてよ、とか、なんかわけわからないことをつぶやいてた。
泣いて泣いて泣きわめいて、今は涙出るけど、我慢ができた。
きっとできる限りのことをしたし、16歳くらいまでと言われてたのが18歳まで生きれたし、後悔がほとんどなかったせいかもしれない。
非情にも、3日目くらいから食事もとれるようになったし、眠れるようにもなった。
もっともっとふさぎ込むかと思ったけど、そんなことをしたらメリーが悲しむと心のどこかで思ってて、メリーが安心して虹の橋に行けるよう、心がけようと思った。
携帯にも、パソコンにも数えきれないメリーの写真があるけど、それを見ながら、この時はこういうことがあったね、とか、 ぶつぶつ言いながら時間を費やしてる。
忘れないことが大事。両親や弟のこともそうだったけど、いつか時間が解決してくれる。
弟に関してはまだ1年ちょいなので思い出すと泣けてくることもあるけど、メリーの思いのほうが強くて(笑)
仏壇の横に、メリーがいて、父もメリーもいつもずっと一緒にいられてよかったと思ってる。
よかったね、お父さんともうこれからずっと一緒だよ。